床に落としたカラコンは、基本的に使用できません。
床に落ちたレンズは、落とした衝撃や拾う際に傷が付き、時間の経過とともに乾燥が進むためです。
また、雑菌が付着した床に落としたレンズを使用すると、目を傷つけるなどさまざまなトラブルを招きます。
今回は、床に落としたカラコンの使用をおすすめできない理由や床に落とした際のチェックポイントなどを詳しくご紹介します。
床に落としたカラコンは基本的に使用NG！
床に落としたカラコンは、基本的に使用できません。
とくに、時間の経過とともに乾燥が進んだカラコン、不衛生な場所に落ちたカラコンの使用は避けましょう。
目はとても繊細なため、レンズに付着した細菌やゴミが原因で目のトラブルを招く場合も。
床に落ちてもすぐに拾ったカラコンは、ポイントを押さえれば使用できるケースもあります。
しかし、リスクも考えられるため、できるだけ使用は避けましょう。
カラコンを床に落とした際の3つのチェックポイント
装着時に床に落としたカラコンの再利用はお勧めできませんが、どうしても使いたい場合は、以下のカラコンの状態をチェックしましょう。
➀乾燥していないか
乾燥状態のカラコンを目に再び付けるのは望ましくありません。
カラコンは、水分を含んで形状を維持しています。
カラコンを床に落としてから時間が経つと、レンズが乾燥状態に。
乾燥したカラコンは変形し、眼球のカーブに合わない可能性があります。
眼球のカーブと異なった状態のカラコンの使用は、目に負担がかかりトラブルを招く原因です。
また、一度乾燥したカラコンは酸素透過率の減少などが起こりレンズの性能も十分に満たせない場合があります。
レンズの縁が固く変形したカラコンは、使用を止めましょう。
乾燥したカラコンの取り扱いの詳細は、以下の関連記事で詳しくご紹介します。
②傷が付いていないか
床に落としたカラコンは、落とした瞬間や拾う際に傷が付くでしょう。
ソフトレンズ素材のカラコンは柔らかく、ハードレンズに比べ傷が付きやすいです。
傷の付いたカラコンを目に入れた場合、目のなかで割れて眼球を傷つけるかもしれません。
床に落としたカラコンに傷を発見した際は、使用を控えましょう。
➂ゴミが付着していないか
落としたレンズの表面には、ゴミが付着します。
ゴミが付着した状態のカラコンを目に入れると、さまざまなトラブルを引き起こす原因に。
また、床に落ちたカラコンを拾った際に指で触った部分にも汚れが付くため、床を触った手でカラコンに触れないよう注意しましょう。
床に落としたカラコンの汚れをすぐに取れない場合は、カラコンの再利用は避けてくださいね。
ワンデーカラコンの場合は一度外したら再利用はできません。
目に装着した状態でワンデーカラコンを床に落とした場合は、再利用を控えましょう。
床に落としたカラコンの使用を控えるべき3つの理由
床に落としたカラコンをそのまま使用するとさまざまなトラブルを引き起こします。
使用を控えるべき3つの理由は、以下のとおりです。
➀目に雑菌が入る
床には、ごみだけでなく目には見えない雑菌がたくさんあります。
カラコンを一瞬だけ床に落とした場合でも、雑菌は付着するでしょう。
雑菌の付着したカラコンを使用すると、雑菌が目のなかに入り込んでしまい目のトラブルが発生します。
②目を傷つける
汚れたカラコンは、綺麗なカラコンに比べレンズの滑りが悪いです。
滑りの悪いカラコンの使用は、目を傷つけるおそれがあります。
また、目のなかで雑菌が繁殖し、角膜に傷が付くケースも考えられるでしょう。
➂失明する
失明に繋がる原因の1つが「汚れたカラコンの使用」です。
目の異変を放置しながらカラコンを使用し続けると、目に負担がかかります。
とくに、汚れたカラコンの長時間使用は失明しないためにも避けるべきです。
目に痛みや違和感を感じたら、すぐにカラコンを外し眼科を受診しましょう。
カラコンによる失明の詳細は、以下の関連記事で詳しくご紹介します。
【関連記事】
カラコンで最悪失明！？カラコンによるレンズ障害と予防法
床に落としたカラコンの応急処置
床に落としたカラコンの応急処置として、「カラコン専用の洗浄液」でカラコンを綺麗に洗いましょう。
床に落としたカラコンをそのまま使用する、レンズを水で洗うなどはＮＧです。
カラコンの再利用時は、レンズが乾燥していないか、傷がないかをチェック！
ワンデーカラコンの再利用はできないので気をつけましょう。
目に痛みや違和感があった場合は、カラコンの使用をすぐに中止し、かかりつけの眼科を受診してください。
カラコンの正しいお手入れ方法の詳細は、以下の関連記事で詳しくご紹介します。
また、「カラコンを床に落とした！」と焦らない方法として、カラコンの予備を常にストックするのも大切です。
外出時のカバンや家のなかにカラコンの予備を用意すれば、落としても焦らず安心ですね。
「落としたぐらいでカラコンを換えたくない」と考えがちですが、誤った使用で取り返しの付かない事態を招くかもしれません。
目のトラブルを避けたい方は「床に落としたレンズは再利用しない」と考えるべきでしょう。
床に落としたカラコンの使用はなるべく控えよう
床に落としたカラコンの再利用は、基本的にできません。
乾燥する、傷が付くなどし目を傷つける可能性があります。
また、雑菌の付着したカラコンの使用で失明に繋がる場合も。
カラコンを正しく使用し、目のトラブルを避けてカラコンを楽しみましょう！
